2010/10/15

なにわ梅


ピンポン玉くらいある大きな梅干。
東北を旅行している時に出合った梅干だ。
ひとつ売りしているので食べてみた。

あっ杏の味がする。
果肉の柔らかさの中に弾力を感じるぞ。

「おいしい」

不思議な弾力のある梅干だ。

僕は梅干が大好きである。
和歌山県の紀州まで食べに行ったこともある。
この味付けと弾力の漬け方は初めてだ。
杏風の味と果肉の弾力がとても良い。

このまま去るのはおしい。

もうひとつ買って食べることにした。

梅干をまた買いに来た僕に店員さんが聞いて来た。

「おいしかったですか?」

・・・。

「おいしかったです」

「初めての味と食感ですね」

「大きな梅ですがなんと言う種類の梅ですか?」

・・・。

「なにわ梅と言います」

・・・。

「青森でなにわ梅・・」

「・・・突っ込むのは止めておこう」

初めて来た南津軽の大鰐町。
雨上がりの山から沢山の靄が空に舞い上がっていた。
とても幻想的な風景の町でこの梅干と出合った。

新しい感覚の梅干である。
はちみつと赤シソのマッチング。
このマッチングの感覚と漬け方にセンスを感じる。

単調な蜂蜜の甘さではない。
赤シソの味と梅ぼしのエキスの味。
蜂蜜との絶妙なバランスがすばらしい。
フルーティーなのだが味に深みが生まれている

「間違いなく梅干である」

「梅干の良さを殺さないで仕上げている」

「売れるな」

大鰐町地域交流センター 鰐come。
この中の売店で売られていた梅干である。
きっと個人の方が丹精込めて造っているのだろう。

この製品は地域のお宝になると思う。
名刺代わりに配って売り込むと人気が出るだろう。
一度食べたら癖になる味だ。

*別の地域のショッピングセンター。
漬物専門店でなにわ梅を見かけた。
買って食べてみた。

・・・。

普通の梅干である。
味付けや漬け方で違いが出ているのが分かる。
やっぱり鰐comeの梅干は違う。
オリジナリティーがある。
僕は確認した。

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